Mount Takao

高尾山

高尾山はトレッキング入門の山としてよく紹介されていますが、ムササビ観察にもとても適した山です。トレッキング用のコースもいくつかありますが、ケーブルカー使って最も急な斜面をパスする事もできます。 薬王院にはトイレや自動販売機もあり、帰りは安全な舗装路を歩いて帰る事ができます。 (帰りはケーブルカーの終電以降になる事が多いので歩いて下ります) 薬王院の境内には多数の巣があり、夕暮れ時にはムササビが飛び交います。 ムササビを観察するポイントは、巣が近くにあり開けた場所である事が重要です。 木が覆い繁った森の中ではムササビは葉に隠れて見えないし、移動する場合も枝を伝って歩くので飛びません。 ある程度警戒心があるムササビは人間を避けて移動してしまうので、広い森の中では近寄ることも難しいです。 そこで、巣が複数箇所あり開けた空間がある薬王院で観察するのが、初心者にはベストなのです。 境内で観察する際には必ず寺務所に寄って申し込みを行い、諸注意を受けましょう。

服装と持ち物

一号路を往復することを前提ですが、スニーカー等の歩きやすい靴。動きやすい服装と、バックは肩掛けよりも背負えるDバッグが便利。雨具はポンチョが理想的ですが傘でも良いでしょう。ムササビ観察用の赤いセロファンで減光した懐中電灯は1グループに1個あれば良いでしょう。明るい双眼鏡もあると便利です。 夏は虫除け、冬は防寒具が必需品なので、忘れずに!

Musasabi?

夜行性

ムササビは夜行性です。日の入り30分後から日の出の30分前まで巣から出て活動します。日の入りから2時間程度は活発に移動していることが多く、比較的ムササビを見つけるのが容易です。

草食性

ムササビは完全な草食性の動物です。冬眠をしないので、通年その時期に旬になる木の芽や実や葉っぱを食べています。葉っぱは折りたたんで食べることがあり、左右対称の食痕が落ちていることがあります

滑空

ムササビ最大の魅力は、滑空する姿です。サイズは子猫ぐらい。一般の人が想像しているよりかなり大きいと思われます。「歩く」→「走る」→「ジャンプ」→「滑空」と、ジャンプの延長にもう一個オプションがあると考えるとしっくりきます。

Four Seasons

ムササビは冬眠しないので、四季を通じて観察することができます。彼らの季節感を簡単に紹介させていただきます

若葉の季節

山には新緑が茂り、たくさん食べ物があります。ムササビにとっては子育ての季節。子ムササビは好奇心が旺盛、もし見つけたら静かにしてライトを使わずに観察しましょう。警戒されなければじゃれ合ったりする可愛い姿をゆっくり観察ができるかも?

    山が生き物であふれる季節

    蚊が多いから虫除けは必至。樹々には葉がもっさりと茂り、ちょっと見つけるのが難しいかもしれません。ムササビ達はフリーダムに活動しているので、移動中の姿は比較的見る事が多いです。サブの繁殖期なので、オスの縄張り争いが見られるかも?

      紅葉の季節

      山は実りの季節。夏に産まれた子供がいる場合は子育てで大忙し。春の子供は大きくなり、親ムササビと同じぐらいのサイズになっています。だけどまだ親と同居している事が多いです。

        繁殖期の季節

        広葉樹からは葉が落ち、ムササビを見つけやすい季節。南側斜面にはムササビの食痕が落ちていることが多いので観察前に探してみましょう。日が落ちると激寒なので、防寒は万全にしましょう。メインの繁殖期は12月から1月、交尾日の大騒ぎする姿を見れたら幸運。

          Self-introduction

          自己紹介

          平日はサイエンス系広報のお手伝いをメインに仕事しており、 WEBサイト、映像、印刷物、展示物の製作や広報戦略っぽいことを行っています。 土曜の夜はムササビ観察のために高尾山や東京近郊の山を歩いています。 最近電話は持ち歩いてますが、まず出ませんので、連絡はtwitter経由が一番早いかもしれません。 https://twitter.com/morita_photo

          赤外線を利用した撮影について

          私の写真や動画はほとんどがモノクロです。これは目に見える普通の光ではなく、赤外線を使った撮影を行っているからです。ムササビは不用意に光を当てるとすぐに逃げてしまいます。ですが、赤外線ライトは見ることができませんので、カメラを通して普段通りの姿を観察することができるのです。 でっかいライトを乗せたカメラを持っている人がムササビを追っていたら多分私です。お気軽にお声がけ下さい。

          publication

          ムササビ観察BOOK 高尾山編

          高尾山に住むムササビの紹介と、彼らを楽しく観察のコツを8ページに詰め込みました。これ一冊読めばムササビ観察に誰でも行ける?持ち運びを重視してA5サイズにしております。
          A5フルカラー8ページ 2016/07/31

          photographs of japanese giant flying squirrel(ムササビ写真集)

          赤外線で見た高尾山のムササビの四季を紹介します。2年間毎週末通って撮りためた写真から、選りすぐりのカットで構成しました。
          A5フルカラー24ページ 2016/12/31

          ニュースレター「リスとムササビ」【NO.37】

          「赤外線カメラによるムササビの観察手法」
          2〜5pに掲載 2016年10月

          Map

          ムササビ出現の実績あるポイントを紹介いたします。 比較的安全な薬王院から一号路までのポイントマップです。 PDF版をダウンロードして、地図としてご自由にお使い下さい。 教材としても使えるように観察記録を記入する欄を追加しました。 要望がございましたらtwitterにてお知らせ下さい。


          map20160510_02
          僕らは光が怖いから、懐中電灯の光を当てられるとすぐに逃げたくなっちゃうんだ。君たちも暗闇で懐中電灯を当てられたら嫌でしょ? だけど暗い赤い光ならそれほど怖くないかも?赤い光でも2秒以上当たられると嫌だな。あと、僕たちはニャンコの目のように光を当てると反射してキラッと光るから、その光で僕たちを探す人が多いよ。

          ムササビ君

          薬王院裏の男の子(1才)
          私たちムササビは三種類の音を良く出します。縄張りに知らないムササビが入って来たり、滑空する前の「グルルルル」って鳴く音。夜の森で木の枝を移動する「ガサガサ」音は、ほとんどが私たちムササビです。ハクビシンやイタチはもっと静かに移動するからね。私たちが好物の葉っぱを食べている時は「ポリポリ」音がしますよ。この音を頼りに私たちを探すとみつけやすいかもね!

          ムササビさん

          一号路山門近くの女性(4才)
          俺たちムササビは夏と冬に恋の季節になる。女の子の匂いに引き寄せられてオス達は山を渡り歩くんだ。だから山からはオスが一斉にいなくなるぞ。一号路にも女の子がたくさん住んでいるから、一号路に集まることもあるぞ。僕たちオスの争いを見ることができたらラッキーかもな!

          ムササビさん

          高尾山を放浪するオス(3才)

          Links

          ムササビ観察に役立つリンク集