Tips for observation

ムササビ観察のコツ

ムササビは葉っぱに隠れて見つけるのがとても困難です。
ですが、ちょっとしたコツで発見する確率が上がります。

耳で探して目で観察する

結論から言ってしまうと、ムササビ観察のコツは2つ。
「とにかく静かにする事」「できるだけ光を使わない事」です。

音で探す


鳴き声、移動のガサガサ音、食べるポリポリ音等、ムササビはかなり音を出します。(けっこうガサツです)
待ち伏せでは無く歩いて探す場合は、怪しい場所で1分ほど立ち止まって音で探すのが効率的です。
高尾山では、暗い時間帯に樹の上でガサガサ音がしたら90%ムササビです。音の方向を見上げて、ゆっくりシルエットを探してみましょう。(赤ライトはできるだけ使わないほうが良い)

ライトを使って探すのは効率は良いのですが、慣れないとついつい光を当てすぎてしまいます。すると一瞬だけ「目撃」してもすぐに逃げられてしまい「観察」に繋がりません。
オススメは断然「音で探す」です。

桑の実を食べるムササビ

赤ライトで場所を特定


ムササビ観察をする人は必ず赤ライトを使っています。これは夜行性の動物を多く見つけるための必需品なのです。
夜行性の動物は光が嫌いなので、白い懐中電灯の光を見るとすぐに隠れてしまします。
赤い光はそれほど眩しく感じないので、「まあ良いか」って、隠れないことが多々あり、目撃できる確率が上がる仕組みです。

赤ライトの使い方ですが、ムササビの目が猫の目みたいにキランっと光るのを探します。この時のコツは顔(目)の近くで懐中電灯を持つ事です。
懐中電灯から出た光はムササビの目の奥(タペタム)で反射して光源に向かって真っ直ぐ帰ってきます。そのまっすぐ帰ってきた光を見るためには光源(懐中電灯)のすぐ側に目がある(逆に言えば懐中電灯を目の近くで持つ)必要があるのです。

通りかかる人を見るムササビ

赤い光でも、できるだけ当てない


赤い光でも、やっぱり逃げちゃいます。コツは、、、

・できるだけ赤ライトを使わずに肉眼で観察する
・赤い光を2秒当てたら8秒休む
・懐中電灯の中心では無く周辺の暗い光を当てる
・赤いセロファンを二重三重に被せて暗くする
・懐中電灯を手で覆って減光する
など、とにかく暗い環境で観察しか手段はありません。

(可能であれば赤い光で居場所を特定した後は、肉眼で観察する事をオススメします。赤い光を当てないと長時間見ることができます。東京の夜は空が明るいので、灯り無しでも充分に見ることができます)

滑空して逃げるムササビ

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