What`s Musasabi?

ムササビとは?

ネズミ目(げっ歯目)リス科リス亜科ムササビ属の和名は「ホオジロムササビ」、英名は「Japanese giant flying squirrel」です。因みに学名は、Petaurista leucogenys
ざっくり言うと、でっかい空飛ぶ夜行性のリスです

夜行性

ムササビは夜行性です。明るい時間帯は巣の中で寝ています。
活動時間は日の入り30分後から日の出の30分前まで。日の入りから2時間程度は活発に移動していることが多く、比較的ムササビを見つけるのが容易です。

※例外として繁殖期のオスは日没前から活動し、メスの巣穴前で張り込みすることがあります。

夕暮れに滑空するムササビ

植物食生(草食性)

ムササビは完全な植物食性の動物です。冬眠をしないので、通年その時期に旬になる木の芽や実や葉っぱを食べています。葉っぱは折りたたんで食べることがあり、左右対称の食痕が落ちていることがあります。

※例外として飼育下のムササビがセミの幼虫を食べた事例を文献で読んだことがあります。

冬芽を食べるムササビ

滑空

ムササビ最大の魅力は、滑空する姿です。サイズは子猫ぐらい。一般の人が想像しているよりかなり大きいと思われます。「歩く」→「走る」→「ジャンプ」→「滑空」と、ジャンプの延長にもう一個オプションがあると考えるとしっくりきます。

滑空するムササビ

年中無休

ムササビは冬眠しませんので、一年を通して観察可能です。
冬場は落葉し、比較的観察しやすくなります。
特に12〜1月はメインの交尾期になり、雄同士の追いかけっこなどが見られるかも知れません。(5〜6月にも交尾期があります)

冬眠しないムササビ

ナワバリ

母ムササビはナワバリを持っており、その中で仔ムササビも一緒に暮らしています。出産は年に二回行われ、仔ムササビは2年程度ナワバリ内で暮らしていると言われています。ナワバリ内には複数個の巣(樹洞など)があり、コンディションによって巣を変えます。

ナワバリが隣接する場所ではお隣さんとの境界があり、この樹とこの樹が境目と明確に決まっています。

匂いを嗅ぐムササビ

オスムササビは放浪

成熟したオスムササビは特定のナワバリを持たずに暮らしやすい場所で暮らしていると言われています。
気に入った場所には定住することもあるようですが、ケンカや美味しい食べ物や天敵や発情期などの様々な要因で移動すると考えられます。

こちらを威嚇するムササビ

繁殖期

ムササビには5月と12月の年2回の繁殖期があります。
発情したメスムササビの匂いに釣られて交尾日の一週間ほど前からオスムササビが一箇所に集まりはじめます。
交尾日には

ムササビの交尾は年に2回

仔ムササビ

例年5月中旬と10月中旬から巣穴から出かける姿をよく見かけるようになります。巣穴から出始める時期はそれほど遠くまでは行かず、巣穴のある樹や隣程度まで。徐々に行動範囲を拡げ、母ムササビに着いていくようになります。2頭で産まれた場合は、仲良く遊ぶ?姿を見ることができるでしょう。

※写真はちょっと大きくなってしまったけどまだまだ仔ムササビ

仔ムササビの外出

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